あばたもえくぼ

 保育園の娘のクラスに双子がいる。これが、見分けがつかないほど似ている。聞くところによると、一人の方には笑うとえくぼができるらしい。

 

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 ある記事で「あばたもえくぼ」を例にして、自分の欠点だと思うところも大事な特徴であり、見方を変えれば長所にもなりうるという話を読んで、共感していたある日、息子が言った。

 

「母さん、シミがあってもかわいいよ。」

「はぁっ!?」

 

そりゃあ、30歳も過ぎればシミの一つ

や二つあるよ・・・。ほめているつもりはあるのだろうか?一言、余計だよ!

 そう言えば昔いたな、こういう人…。

 

~回想~

高校のころの話だ。いきなり、話かけられた。いけないのは、このいきなりということだ。前置きが何もないことだ。

 

「…最初のころ、〇〇(私)のこと内股でかわいいと思って…」

 これはまた、「自分のことかわいいとでも思ってんの?(笑)」的なからかい文句だと警戒した私は言いかえした。

 

「これは、別にただのくせで…。例えば、がに股の人だって、別にそういうふうにしたいと思ったわけじゃないでしょ。」

「またまた…」

このとき相手が、本当は訂正して、誤解を解こうとしていたことに気付いたのは10年以上先の話だ。

 

「△△だって、内股じゃん!」

「それはK くん達とみんなで〇〇の真似をして遊んでたら、うつっちゃって…

。」

「おかしいよ…。」

 

 

 

 


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運動会

 小学校6年間と中学校3年間の計9回の運動会で、自分のチームが一度も勝てたことがないというのは、ちょっとすごいだろうか・・・?そのせいか、私はスポーツで自分がいるチームは、負けてしまうというイメージがある。

 

 小学校1年のスポーツテストで、50メートル15秒台という記録を出したとき、母に「本当には走っていたのか。」と言われた。たしか、転んで起き上がってから、また走ったときの記録だとは言ってもしかたがない。

 

 

 それでも一応頑張って、朝練などに参加して、6年生のときには9秒台になり、より縮めたことにかけては、トップクラスじゃないか!・・・とは言うつもりはない。しかし、徒競走で6位だったのが4位になり、努力して自分なりには進歩したと思っていた。

 

 ところがだ。大人になり、親として子どもの運動会に行くことになったとき、自分が子どものときには見えなかった、運動会の裏側を知ることになる。

 

 徒競走で息子が走り、ゴールすると6位のところに運ばれた。これは、親に似てしまったかと思っていると、ママ友が言った。「〇〇くん(息子の名前)、本当は4位だったのに6位に運ばれているよ。3位までは、得点を数えやすいように、ちゃんと並べるけど、あとはテキトウらしいよ。」

 

 つまり、私が6位から4位になろうが勝敗にはまったく関係がないのだ。がっくりと、肩の力が抜けていく気がした。そもそも、何百人もいる生徒の中のたった一人のせいで勝負が決まるわけではない。

 

 だったら、最初から苦手なことなんか気にしないで、「唯一、速いと言われた、人に負ける気のしないこと」を楽しんでれば良かった…。

 

 

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成長を促すもの

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 よく、「三人いると大変ね。」と言われることがある。たしかに、大変じゃないと言えば嘘になる。でも、「誰かに助けてもらったら?」と言われるのには、抵抗を感じる。普通に考えれば、一人よりは二人でやった方がラクと感じるかもしれない。

 

    しかし、それは「自分は不足している。」「一人ではやりきることができない。」という考えでもある。人に助けてもらうと、またその分何かを返さなければいけない。それに、やり易いやり方というのは、人それぞれで、一緒に行う場合は、どちらかが考えを譲らなければいけない。

 

 

  最近、子育てをしていて思うことがある。それは「子どもは、やることが溢れてしまって、やりきれなかったところで成長している」ということだ。

 

 例えば、実家の大人がたくさんいるところでは、甘えてばかりだった子ども達が、大人が私一人のときには、荷物を持ってくれて、助けてくれることがある。

 

 また、裕福であればその分子どもが幸せになれると思う人もいるかもしれない。けれども私は、今までお金がなかったからこそ、学べたことが多くあったように思う。


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ぜんそく

 涼しくなってきて、冷房をつけなくなってきた家庭もあるだろうか。ちなみに、我が家は、今年も冷房はなしだった。

 

 この時期に心配なのは、持病のぜんそく…子どものときからのものだ。季節の変わり目や、台風など気圧の変化が激しいときは、とくにぜんそくになりやすい。だから小学校のころ、私は休みがちな子だった。

 

 

 けれども、どちらかといれば、人と一緒にいるのが好きで、なるべくみんなに合わせようと思い、休まないように頑張った。給食の牛乳も苦手で、飲むと呼吸が苦しくなる可能性があるのに、我慢して飲む…そんな子だった。

 

 冷房や扇風機も、つけるとぜんそくになる可能性があるので、ずっと避けていた。暑さには、なぜか慣れていて、わりと平気だった。こんなにも、人というのは違うものだということに驚いた。しかし、子どものあせもがひどく、周りも心配するので、ダイソンのファンヒーターを購入することにした。

 

購入の決め手

1、空気洗浄機がついていること。

2、夏には扇風機として、冬にはヒーターとして、しまわずに使えること。

3、取り付けや、清掃のために業者を呼ぶ必要がないこと。

4、風が10段階に 調節できるので、自然な柔らかい感じの風がくること。

5、ヒーターは本体が熱くなりすぎないので、やけどの心配をしなくてもいいこと。

 

 場所によっては冷房と、このファンヒーターを両方使っているのも見かける。しかし、我が家は充分快適になったと感じる。

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泣いた記憶

 子どものころ私は、今よりもずっと泣き虫だった。ちょっとしたことですぐ泣いた。

 

 中学生のときのことだった。体育の授業で、着替えてグランドに集合だったのだが、遅れてしまった人が多くいた。私もその一人だった。みんなで先生に怒られてしまった。

 

 

 そして、次の体育の授業のとき、今度こそ遅れるものかと思い、慌ててグランドに行った。途中、教科書を忘れたことに気が付いたが、遅刻が良くないと言われたばかりで、もう怒られたくなかったので、取りには戻らなかった。

 

 ところが、よりによって、その日は先生が授業で教科書を使いたい日だった。教科書を忘れた人も、私一人じゃなかった。でも、なぜか先生は私に聞いた。

「何で、教科書を持って来なかったの?」

「この前、遅れちゃいけないと言われて・・・慌ててて・・・。」

答えながら、もう泣きだしていたかもしれない。先生はそこまできつく言ったつもりはなかったかもしれないが、子どものころの私には、こわく感じたのだろう。キビキビとした、自分とは正反対のタイプのその先生が、もともと少し苦手だった。

 

 時間を守らなきゃいけないこと。忘れ物をしてはいけないこと。私達は、大人になるまでの間にたくさんの常識を学んでいく。私は、その常識になんとか慣れていこうとした。そして、周りの人と上手く付き合っていこうとした。

 

 上手く付き合っていくために、ときには自分が悪くなくても、謝ることもあった。すいません…ごめんなさいと、生まれてから、いったい何回言っただろうか…。もう、口癖のようだった。

 

 子どもができて、一度社会から離れたとき、私は自分がもう、これまでの常識を守れないことを知った。しかし、今の私は泣くのではなくて、自分の状況を、ちゃんと説明できるだけの、コミュニケーション能力があると思う。

 今日は、自分が悪いことにはしない方法を選びたいと思う。

祝、読者100人!

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 読者が100人になった。自分の書いたものを読んでくれる人がいるというのはとてもうれしいと感じる。本当に、ありがたい。

 

 文章を考えるのは、昔から好きではあったのだが、物語を考えるほどの想像力はないので、作家にはなれず。できるのは、ただ自分の周りで起きたことを書くくらい。かといって、そういうものを発表する場を知りもしなかった。

 

 

 よく芸能人などの、ブログがテレビで放送されているのはみたことがあったのだが、パソコンは大の苦手で、自分ができるとは思っていなかった。パソコンを前にすると、文章がまったく思い付かなかった。

 

 しかし長年、携帯で友達とメールのやりとりをしているうちに、少しずつ考えた言葉を入力していく回路というものが、出来上がっていったのだろうか。分からないことも、今ではインターネットで調べれば、何でも出てくることに気付き、ふとしたきっかけでブログにチャレンジすることになった。

 

 そして慣れている人に比べれば、まだまだだとは思うが、やれば何とかできるものだと知った…。たまに、少し挿し絵か何かがほしいと思い、描いてみたのだがこれがまた難しい…。 それでも、ないよりは良いかと思い、載せてみた。あたたかい目で見てもらえるとありがたい。

 

 パソコンで絵を描きながら思ったことがある。いわゆる、不器用な人(うちの長男のこと)の感覚というのは、このパソコンで絵を描くようなものなのではないだろうかと。慣れない道具を使うということは、誰でも難しいものだ。

 

 うちの長男の場合、鉛筆で紙に書かせると、字は変なところで折れ曲がり、はたして見本の通りに書く気はあったのかと思うほどになる…。絵も…。

 

 それはさておき、私もタッチペンを使い文字や絵をかくと、思ったようにかけなかった。しかし、紙にかいても、そこまで上手いわけではないので、今回パソコンでチャレンジしてみたのだが。

 

 手書きよりパソコンが得意な人からみれば、私が以前やっていたように、文章をざっと下書きしたあと、清書する作業なんて、遠回りに感じるのだろう。手書きというのは、急げばそれだけ雑になる。

 

 しかし、パソコンの文字というのは一定だ。そう考えてみると、長男は頭が悪いということではなく、これからの未来で生きていくのに適しているのかもしれない。

 

 私も、学校の成績は真ん中くらい、体育は大の苦手、料理や裁縫など、女性らしいことも上手くないと、ずっと思っていた。しかし、現代は苦手なことも、道具を使えばできてしまう世の中だ。

 

 一方、昔勉強のできた、うちの両親は機械がとてつもなく弱い…。学校の成績なんて、もう関係ない、未発達なものだ!成績が、みんなが同じ点数になるように、多くの能力を取り入れた評価だったらいいのにと思ってしまう…。

 

時間と私

 先日、子どもの体調が悪いため、仕事を休んだ。会社に休みの連絡をいれると、いつもあっさり許可される。本当は、もう少しあてにされたい気持ちもあるのだが、今の状況では仕方がない。

 

 子ども三人を抱えての就職活動は、簡単ではなかった。何カ所か受けたが、あっさり落ちた。本当は経験のある花屋が、アピールするには良いのだが、やはり店は土日祝日に出てくれる人を選ぶ。休みの日は、子どもを見なくてはいけないから、仕事はできない。

 

 

 また、子どもが体調を崩すことはないと、言えるわけがない。私は、もう職場にとって、都合がいい人間ではなかった。

 

 あきらめかけていたとき入れた今の会社。そこで私は、今までの考え方が大きく変わることになった。上司の女性は昔、お子さんがよく体調を崩されていたそうで、私の家が三人のわりに少ないと言っていた。

 

 私は、これまで短時間でなるべく多くの仕事をこなすことが、良いことだと思っていた。しかし、この会社ではいくつか必ずやってほしいことはあるものの、十分こなせる内容で、あとはできる分だけやって、決められた時間で帰ってほしいようだった。

 

 また、同じ係の人は、私に同じ仕事をなるべくたくさんやってもらうよりも、ある程度仕事を残して、時間が余ったら自分で別の仕事を探してやってほしいようだった。最初のうち、私はこのことが理解できず、空回りしてしまった。

 

 早くやらなくてはと、あわてて失敗したり、多くのことをやろうとして、決められた時間を超えてしまったりした。しかし、やっと私は自分が苦手としていたことを、学べる場所にたどり着くことができたと感じている。


 この前上司の女性が、ふと不思議なことを言っていた。
「子どもが体調を崩すときって、だいたい自分も仕事行きたくないなと思っているときで、そういう意味では、うちの子も親孝行だったな・・・。」
言われるまで、気が付かなかった。そして、とても驚いた。本当に子どもの体調が悪いときは、自分も具合が悪くなりかけていたり、気持ちが沈んでいたりするときだった。

 実際は大人だって体調の悪いときがあるし、どうしても休まなくてはいけないこともある。けれども、そのことをみんなが理解しあえるようになるには、世の中全体が変わらないといけないのかもしれない。

 

 今回は、記事の内容に関連して、こちらの本を紹介したい。とても有名な本なので、知っている方も多いと思う。ミヒャエル・エンデ作の「モモ」だ。子どものとき読んで、内容はなんとなく理解していたのだが、大人になってみて「これは、このことだったのか。」と体験とともに気付くことがいくつもあった。私も、いつの間にか「時間泥棒に時間を盗まれていた」のかもしれない・・・。

モモ (岩波少年文庫) [ ミヒャエル・エンデ ]

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