「僕は、国語が苦手でした…」

 中学のときの国語の先生が、何で教師になったのかについて、話してくれたことがある。

「僕は学生のとき、国語が一番苦手でした。だから、国語の先生になったんです。」
私は、その先生の授業がおもしろくて、好きだった。

 先生の言ったことを、くやしいことがあったとき、二十年以上たった今でも、繰り返し思い出す。