あばたもえくぼ

 保育園の娘のクラスに双子がいる。これが、見分けがつかないほど似ている。聞くところによると、一人の方には笑うとえくぼができるらしい。

 

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 ある記事で「あばたもえくぼ」を例にして、自分の欠点だと思うところも大事な特徴であり、見方を変えれば長所にもなりうるという話を読んで、共感していたある日、息子が言った。

 

「母さん、シミがあってもかわいいよ。」

「はぁっ!?」

 

そりゃあ、30歳も過ぎればシミの一つ

や二つあるよ・・・。ほめているつもりはあるのだろうか?一言、余計だよ!

 そう言えば昔いたな、こういう人…。

 

~回想~

高校のころの話だ。いきなり、話かけられた。いけないのは、このいきなりということだ。前置きが何もないことだ。

 

「…最初のころ、〇〇(私)のこと内股でかわいいと思って…」

 これはまた、「自分のことかわいいとでも思ってんの?(笑)」的なからかい文句だと警戒した私は言いかえした。

 

「これは、別にただのくせで…。例えば、がに股の人だって、別にそういうふうにしたいと思ったわけじゃないでしょ。」

「またまた…」

このとき相手が、本当は訂正して、誤解を解こうとしていたことに気付いたのは10年以上先の話だ。

 

「△△だって、内股じゃん!」

「それはK くん達とみんなで〇〇の真似をして遊んでたら、うつっちゃって…

。」

「おかしいよ…。」

 

 

 

 


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