子どものけんか、トラブル

 初めて、長男の幼稚園から電話がかかってきたとき、とても身が縮む思いをした。息子が、何人かの子に暴力をふるったという話だった。「それはもう、凄かった。」と言われて、一体どうしたらいいのかと思った。凄かったというわりには、どの子に暴力をふるったのか、教えてもらえなかったので、クラス全員のママに一斉メールして謝った。先に登録しといて、良かったと思った。

それから、息子のオモチャの取り合いなど、ケンカがおこりそうな状況などについて連絡帳に書いて提出した。弱いものイジメのような場合には、止めていただきたいこと、そして「ケンカが良いことだとは思わないけど、同じオモチャの好きな子は、将来仲良くなれる可能性のある子だと思うので、ご指導よろしくお願いします」と書き添えた。ケンカの報告の電話は、それから何度かきた。


 長男も年長になり、卒園間近のころだった。お迎えで幼稚園に行ってみると、ホールで、年少のころよく、ケンカをしていたという男の子と、プロレスごっこのような事をしていた。それは、明らかに「ごっこ」と呼べるものだった。どちらも、手加減しているのが分かった。成長を感じた…。ホールには、ピアノの音が響いていて、まるでリズムに合わせて踊っているようだった。

 次男の場合はなぜか、ケンカの報告はなかった。三人目は女の子だった。入園した保育園で、娘にちょっかいを出してくる子がいた。自分が幼稚園のとき、いじめてくる男の子の事を思い出し、なつかしく思った。先生方が心配そうな様子を見て、「家で、上の子達にしょっちゅうやられてて、慣れてますから、大丈夫です。」と伝えた。

 ある日、先生から、娘がクラスの子を噛んでしまったと報告があった。あとが、残ってしまったということで、名前もうかがったので、お詫びをしようと、しばらく残った。

 また数日後、今度は娘がひっかかれたと報告があった。「止められなくて、ごめんなさい。」と先生も申し訳なさそうだった。「相手のママにも、しっかり報告しますので。」と言われたけれど、言わなくていいのにと思った。
少しでも、相手のママへの報告が軽いものになれば、いいのにと願った――。

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