自分を安売りしない生き方とは何か?

 ときどき、人に「自分を安売りしてはいけない」と言われることがあるのだが、なぜだろう。安売りしているつもりはないのだけれども、なぜかいつも損をしている気がする。努力することや、人に与える気持ちが大切だと、ずっと教えられてきたが、最近はこのことに疑問を持ち始めた。

 

 学生のころは二時間かけて、学校に通っていた。好きなことができるためなら、そのくらいは頑張ろうと思っていた。今まで以上に、気の合う友達がいて楽しかった。このことが、私に頑張ることイコール楽しいと思わせる、きっかけだったのかもしれない。

 

  働き始めたとき、給料が安くても好きなことができるならいいかと思っていた。まだ、実家にいるんだし生活には困らない。今はきっとどこも不景気だから仕方がない。

 

 しかし、それからいろいろな人に出会った。私より給料が高いのに不満を言っている人。毎月の給料の他にボーナスがもらえる人。

 

 自分の子は、オモチャをもう何でも持ってるからクリスマスのプレゼントが、ネタ切れだと言う人。電車から降りて、タクシー乗り場まで行くのが大変だから、家から直接乗せていってもらえるようにハイヤーを予約する人。大きな一戸建てや、きれいなマンションに住む人。

 

 

 みんなも大変だと思っていたのに、そんなことなかったんだ。口では、みんな同じようなことを言っているけれど、実際にしている生活は全然違うんだと気付いた。

 

 それを知ったうえで、自分は何を変えていくべきなのか考えてみた。とりあえず、もう最低賃金は卒業してもいいんじゃないだろうか。学生のアルバイトだって、もっといい給料もらってたりするじゃないか。

 

 場所もわざわざこちらから遠くに出向くことない。求人情報をみると、どうしても「簡単」などの言葉が多く出てくるが、私は別に誰でもできることをしたいわけではない。子どもがいる以上、できることが限られてしまうため気持ちが消極的になっていたが、本当は自分の天職と思える仕事に就きたいと思っている。

 

 むしろ、子どもと過ごすための大切な時間を使うのだから、時間も限定しよう。そして、希望する仕事の検索条件の賃金もあげてみた。それだけのことに、とても緊張した。

 

 欲をだすことは良くないという気持ちもあった。条件を狭めれば、仕事なんかなくなってしまうのではないかとも、思っていた。

 

 しかし、そうではなかった。条件を変えたとき、入ってくる情報が変わってきた。自分を安売りしない生き方とは何か、その答えが見えてきた気がする・・・

 


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